糖質制限をするなら、集中力の低下や眠気が起こりにくいmctオイルダイエットを実践してみてはいかがでしょうか。
mctオイルの効果で不調が起こりにくい、健康的な糖質制限ができます。
しかし、
「オイルを摂って太らないの?」
「糖質制限って炭水化物を食べられないからストレスが溜まりそう」
と不安に思っている人は多いのではないでしょうか。
そこで、今回はmctオイルが普通の糖質制限とどう違うのか、なぜ糖質制限に多い不調が起こりにくいのかを解説します。
具体的には、
- mctオイルダイエットで痩せる仕組み
- mctオイルのダイエット効果
- mctオイルダイエットの失敗しない方法
となっています。
約5分で読める内容ですし、当記事を読めばmctオイルを使って、ストレスが溜まりにくい糖質制限で減量できます。
mctオイルダイエットとは?
mctオイルダイエットは、mctオイルを取り入れて行う糖質制限です。
摂取する糖質量を減らしながら、mctオイルを摂ることで脂肪燃焼を促して減量します。
普通の糖質制限とは違い、食べ過ぎなければ糖質は摂ってもOKです。
しかし、油は高カロリーで太るイメージがありますが、なぜ油を摂って減量できるのでしょうか。
油で太らないのはなぜ?mctオイルで痩せる仕組み
油を摂るのになぜ痩せるのか、mctオイルで痩せる仕組みを理解すると、失敗のない正しいmctオイルダイエットができます。
mctオイルで痩せる仕組みを理解するには、
- mctオイルとはどんなオイルか
- mctオイルの主成分の中鎖脂肪酸
- mctオイルダイエットの鍵になるケトン体
上記3点を理解する必要があります。
mctオイルとは?
mctオイルは、一般的なサラダ油などの植物油脂と違い、体脂肪として蓄積しにくい油です。
別名「中鎖脂肪酸」といいます。
中鎖脂肪酸は、ココナッツやパームなどヤシ科植物から抽出され、ココナッツオイルにも含まれていますが、mctオイルダイエットでは中鎖脂肪酸100%のmctオイルを使います。
中鎖脂肪酸の特徴
中鎖脂肪酸は、普通の油(長鎖脂肪酸)よりもエネルギーとして消費されやすいという特徴を持っています。
エネルギーとして消費されやすいと、
- 体脂肪として蓄積されにくい
- 糖質制限をしても頭がボーッとしにくい
という2つのメリットがあるのです。
mctオイルが脂肪を蓄積しにくいのは、体内に入ると素早く消化・吸収・分解が行われるから。
一般的な油と違い、mctオイルは直接肝臓で消化されるため、エネルギーとして消費されやすいのです。
- 一般的なサラダ油やごま油などの植物油
摂取→リンパ管→血管→体内に貯蔵 - mctオイル
摂取→門脈→肝臓→エネルギー分解
mctオイルダイエットの鍵は「ケトン体」にあり
mctオイルを摂って減量できるのは、体内で「ケトン体」という成分が作られるときに、体脂肪が分解されるからです。
体脂肪を分解して作られるケトン体は、体内のブドウ糖の代わりにエネルギー源となって消費されます。
さらに、mctオイルダイエットには体脂肪の燃焼以外の効果も期待できるのです。
mctオイルダイエットの効果
mctオイルには3つの効果が期待できます。
- 食欲抑制効果
- 腸内環境を整える効果
- 低血糖トラブルの予防
食欲が暴走しにくくなって食事制限が成功しやすい
mctオイルダイエットでは、普通の糖質制限や食事制限と違い、食欲が暴走しにくくなります。
食欲が暴走しにくくなるのは、ケトン体が満腹中枢を刺激するからです。
mctオイルを摂り、体脂肪が分解されてケトン体が生成、エネルギー源として消費される状態を「ケトーシス状態」といいます。
ケトーシス状態になり、ケトン体の生成が活発になると、満腹中枢が刺激されて少量の食事でも満足できるようになるのです。
無理に食事量を抑えるのではなく、自然と食事量を抑えられるため、mctオイルを取り入れた食事制限はストレスなく行えます。
お通じがスムーズになる
mctオイルダイエットではオイルの効果で便秘になりにくく、お通じがスムーズになって腸内環境が整えられる効果も期待できます。
糖質制限は主食のお米やパンを制限して行うダイエットですが、お米やパンには食物繊維も含まれるため、食物繊維不足で便秘になりやすいのです。
mctオイルダイエットも糖質の摂取はできるだけ減らしますが、オイルを摂ることで便が柔らかくなり、お通じがスムーズになります。
低血糖によるトラブルが起こりにくい
mctオイルは糖質制限の一種ですが、普通の糖質制限と違って頭がぼーっとする、集中力が低下するという低血糖トラブルが起こりにくいのです。
普通の糖質制限では、糖質を減らすことで脳のエネルギー源が足りなくなってしまいます。
実際に、糖質制限を行なった人を対象にした調査(2016年、ネオマーケティング調べ)では、半数が低血糖によるトラブルがあったと回答しているのです。
糖質制限ダイエットによって「集中力がなくなった」「頭がぼーっとするなど、無気力になった」「イライラしやすくなった」「肌がボロボロになった」など体調不良を訴える人が半数に上ることもわかっている。
出典:「ハードな糖質制限をしなくてよい「糖質スローオン」という考え方」DIAMOND ONLINE
mctオイルを取り入れながら糖質制限をする場合、糖質の代わりにmctオイルの中鎖脂肪酸がエネルギーとなって消費されます。
mctオイルダイエットを続けていくうちに、ケトン体が生成されるようになるのもポイント。
糖質の摂取が少なくても、ケトン体が代わりにエネルギーとなって消費されるので、低血糖状態になりにくいのです。
ケトン体は、脳だけでなく体内のあらゆる細胞でエネルギーとして使えることがわかってきました。「糖に代わるエネルギー」と言っても過言ではありません。そしてむしろ、人間の本来のエネルギー源はケトン体なのではないだろうか?という説まで飛び出してきているのです。
mctオイルダイエットで失敗しない方法
mctオイルダイエットでしっかり減量するなら、いつもの食事にmctオイルを加えるだけではなく、本格的に行う方法をおすすめします。
本格的に行う方法とは、mctオイルダイエットの書籍を出版している畠山昌樹医師の方法です。
今回は、
- 本格的に行うmctオイルダイエット
- 普段の食生活にmctオイルを取り入れて行うお手軽なmctオイルダイエット
の方法をご紹介します。
3日間mctオイルダイエットの方法
自身も5ヶ月で18kg減量した、畠山昌樹医師の3日間かけて行うmctオイルダイエットです。
3日間のmctオイルダイエットの特徴は3つ。
- 朝食を抜く
- 朝晩にサプリメントとmctオイルを摂る
- 朝昼は食前に野菜ジュースを飲む
具体的な食事内容は下記になります。
- 朝
野菜ジュース(砂糖、食塩不使用のものを200ml)→サプリメント→15分後にmctオイル入り特製ドリンク - 昼
野菜ジュース→30分〜1時間後→昼食 - 夜
夕食→サプリメント→15分後→mctオイル入り特製ドリンク
サプリメントを摂るのは、朝食を抜く分不足する栄養素を補うためです。
サプリメントは、
- ビタミン
- マルチビタミン・マルチミネラル
- カルニチン
- レシチン
- DHA(またはEPA)
のサプリメントを摂ります。
また、朝と夜に飲むmctオイル入りドリンクは豆乳とmctオイルをシェイクして作る特製ドリンクです。
<材料>
無調整豆乳:50ml
mctオイル:大さじ1と小さじ1
<作り方>
材料をシェイカーに入れて混ぜ合わせる
3日間mctオイルダイエットのルール
基本の方法に加えて、いくつかルールがあります。
- 1日の摂取カロリーは1,400〜1,500kcal
- 炭水化物とタンパク質は1日40g以下(肉、魚、植物性それぞれバランスよく)
- 塩分控えめのレシピを意識する
- 食事は3時間ごとに摂る
- 水分を1日1リットル以上摂る(ただし水やお茶で摂る)
- お腹が空いたときはチーズを1、2個食べる
炭水化物が1日40g以下、というのは炭水化物好きな人には厳しいかもしれません。
しかし、期間が3日間と決められているので、普通の糖質制限より実践しやすくなっています。
炭水化物の食品は、自分で用意するよりもコンビニやスーパーの食品を利用すると、糖質がどれくらい含まれているか確認できるので便利です。
期間を決めずに行うお手軽なmctオイルダイエット
炭水化物が好きで「3日間でも我慢するのが辛い!」という人には、まずいつもの食事にmctオイルを取り入れたゆるい糖質制限から始めることをおすすめします。
お手軽なmctオイルダイエットのポイントは、
- 朝食は糖質を抜いてmctオイル入りの食品を摂る
- 糖質はいつもより控えめにする
- 揚げ物やスナック菓子、インスタント食品など質の悪い油を含む食品は避ける
- カロリーオーバーにならないように食べたものを記録する
mctオイルは風味やニオイに癖がなく、生のまま摂れるオイルなので、様々な食品と合わせることが可能です。
お手軽なmctオイルダイエットを続けるコツは、いつも飲み食いしているものにmctオイルをプラスすること。
次のような食品に加えてみてください。
- コーヒー
- 無添加トマトジュース
- スムージー
- ヨーグルト
- 納豆
- 味噌汁
- サラダ
摂取するmctオイルは1日小さじ1〜大さじ1まで。そして朝食は糖質を抜いてください。
mctオイルは大さじ1でカロリーが110kcalあります。
1日3食mctオイル大さじ1を摂ると、1日にカロリーが330kcal多くなるので要注意。
お手軽な方法は、厳密に1日の糖質摂取量を決めて糖質制限する方法ではないので、毎食mctオイルを摂りながらいつもどおりの食事をすると太ります。
朝食の糖質を制限することで、カロリーオーバーを防げますし、mctオイルが糖質の代わりにエネルギーになって低血糖トラブルにもなりません。
mctオイルダイエットの注意点
ダイエット効果が高く期待できるmctオイルですが、摂取方法によってはトラブルの元になります。
mctオイルダイエットに失敗しないために、注意するべきポイントをまとめました。
まずはお手軽mctオイルダイエットから始める
mctオイルをいきなり大量に摂ると、胃腸に負担がかかってしまいます。
3日間の本格的なmctオイルダイエットを始める前に、まずは朝食抜きのお手軽mctオイルダイエットから始めてみてください。
そして、使うmctオイルの量は小さじ1から始め、少しずつmctオイルを身体に慣れさせます。
糖質の摂取量をしっかり管理する
お手軽な方法と本格的な方法に関わらず、mctオイルダイエットでは糖質の摂りすぎに注意します。
糖質を摂りすぎると、mctオイルを摂っても脂肪が燃えません。
具体的にいうと、糖質を摂りすぎるとエネルギー源として糖質が使われるため、脂肪を分解するケトン体が生成されないのです。
本格的なmctオイルダイエットでは、1日の糖質摂取量を40gと制限していますが、普段の食事にmctオイルを加えるお手軽な方法は特に制限はありません。
しかし、制限がないからといって糖質を好きなだけ摂っていいというわけではないので要注意。
普段の食事にmctオイルを加える場合、朝食の糖質を抜き、昼と夜もできるだけ主食の糖質は控えることを意識してください。
東京GLPクリニック院長のまとめ
mctオイルダイエットは、糖質制限のデメリットをカバーした健康的な糖質制限です。
普通の糖質制限では、集中力の低下や眠気、頭がぼーっとするなど、トラブルが起こります。
上記のようなトラブルは、脳のエネルギー不足が原因です。
mctオイルダイエットでは、mctオイルが代わりにエネルギーになるため、糖質制限にありがちなトラブルが起こりません。
ただし、mctオイルは油分なので高カロリー。
間違った方法で行うと、カロリーオーバーで逆に太ります。
mctオイルダイエットで失敗しないためには、毎日の食事をレコーディングアプリを使って記録すると効果的です。
カロリーをしっかり管理しながらmctオイルを取り入れ、健康的な糖質制限を行なってみてください。